境界性人格障害(パーソナリティ障害)の原因
境界性人格障害の人は、行動や感情などの極端の不安定さから、突然怒り出したり、情動的な行動をとったりします。
また、自分が有利になるために、嘘をついたり、暴力を振るったり、対人関係がうまくいかず自分を傷つけるような行動をとったりします。
多くは、幼少期や少年期の出来事に原因があるといわれています。
小さい頃に、親からの虐待を受けていた
十分に愛情をそそがれなく、安心感のない暮らしていた
過剰な愛情を受けすぎて、自尊心が強くなってしまった
親が離婚したことがトラウマとなってしまった
対人関係で大きな問題を抱えていた
上記のような、様々な原因が絡み合い、思春期や青年期になってからも思い出され、人格障害の症状が引き起こされることが多いようです。
また、幼い頃に育ってきた環境以外にも、遺伝や、脳の機能障害、脳神経伝達のセロトニン物質の不足も原因の一つとされています。
しかしながら、人格障害の確定した原因は、未だに明らかになっていないというのが現状です。
様々な原因が複雑に絡み合っていて、一つに絞り込むことは難しいようです。
人格障害の要因となりうることを知ることは大切なことですが、不確定な原因の追究よりも、今後どう治療や対応をしていくかということの方が重要と言えるでしょう。